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綾野剛、松田龍平が初共演 芥川賞受賞作『影裏』映画化決定&場面写真公開(ぴあ映画生活)

(公開: 2018年11月29日)




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出典元: 『影裏』

綾野剛、松田龍平の共演で、芥川賞受賞作『影裏』が映画化されることが決定。2020年に公開されることが発表され、あわせて場面写真が公開された。

原作は、2017年文學界新人賞を受賞し、同年第157回芥川賞を受賞した沼田真佑による同名小説『影裏』(文藝春秋)。高い技巧と美しい文章の交差で文壇を驚愕させ、人間の心の裏側や、現代社会における繊細なテーマを描いた純文学の傑作だ。

主演には、映画やドラマ、舞台と幅広く活躍する人気俳優の綾野。そして共演には、『御法度』での鮮烈なデビュー以降、映画やドラマで唯一無二の存在感を放ち続ける松田。綾野と松田は本作が初共演となり、その化学反応が期待される。

監督は、NHK時代に『ハゲタカ』『白洲次郎』、NHK大河ドラマ『龍馬伝』と、数多くの人間ドラマを手掛け、フリー転身後は『るろうに剣心』シリーズ、『ミュージアム』『3 月のライオン』など、エンタテインメント作品で日本映画界を牽引する大友啓史。多様な作品を次々に送り出し続けている監督が、再び濃密な人間ドラマを描くという自らの原点へと回帰し、自身が生まれ育った岩手県を舞台にしたヒューマンミステリーに挑む。

今野(綾野)は、会社の転勤で移り住んだ岩手で同僚の日浅(松田)と出会う。慣れない地でただひとり、日浅に心を許していく今野。ふたりで酒を酌み交わし、ふたりで釣りをする。まるで遅れてやってきたかのような成熟した青春の日々に、今野は言いようのない心地良さを感じていた。しかし、日浅は突然、今野にひと言も告げずに会社を辞めてしまう。しばらくして再会をするものの、一度生まれた距離は埋まらず、ふたりは会わないまま時が過ぎていく。そんな中、実は日浅が行方不明になっていることを今野は耳にする。日浅を探そうとその足跡を辿るうちに、彼の周囲の人々の話から、今野は日浅の数々の影の顔、裏の顔を知ってしまう……。日の光の下、ともに時を過ごしたあの男の“本当”はどこにあるのか。

撮影は今年の7月から8月にかけて、原作の舞台でもある岩手県にてオールロケで行われた。猛暑の中、綾野と松田と監督、そしてスタッフが一丸となり、繊細かつドラマティックな数々のシーンを撮影。撮影が進む中、台本にも日々改良が加えられ、綾野が「監督とスタッフと心の壁を探す日々だった」と語るように、厳しくも充実した現場であったことがうかがえる。公開された場面写真からも、その一端が垣間見えるだろう。日本映画界を牽引する監督と俳優たちが熱き志を持ち、純文学の最高峰である芥川賞小説に真っ向から挑んだ本作の完成に、今から期待が高まる。

■綾野剛(今野役)
これほど愛おしく苦しく刹那な人を生きたことがありません。私の中で静かに生きていた感情を、今野秋一は呼び覚ましてくれました。そして日浅は、今野の中で生きる微かな影裏を見つけてくれた。そして照らしてくれた。私はあなたを忘れません。影裏で生きるすべての人々に出会えたこと、大友監督の眼差し、各部署の愛、松田龍平さんが日浅であったからこそ、私は私で居られた。心から感謝します。

■松田龍平(日浅役)
大友組のもと、『影裏』で日浅を演じました。表があればもちろん裏もあって。大抵の人は裏は見せないもので。人によっては裏表なんてものは大して差がないのかもしれませんが。まだワンシーンだけ撮影が残っていて、終わってないのですが、どんな映画になるのか、とても楽しみです。

■大友啓史(監督)
原作を読んだ時、静かな文章と行間に宿る巨大なエモーションを感じ、すぐに映像化したいと思いました。震災以前、震災以降。変わらないものと変わりゆくもの。東京オリンピックの熱狂と喧騒に追いやられる前に、寡黙な東北人の身体の奥底に潜む感情に、真正面から触れておきたい。熱烈に「撮りたかった」ふたりの俳優、綾野剛、松田龍平両氏との地元・盛岡での濃密な撮影は、まるで東北の短い夏のお祭りのように、強烈に脳裏に沁みついています。良い作品に仕上げたいと思います。

『影裏』
2020年公開