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塚本晋也監督が、『斬、』で蒼井優と池松壮亮に託したもの(dmenu映画)

(公開: 2018年12月01日)




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出典元: (C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

人を斬るために作られた一本の刀。それを見つめる浪人、都築杢之進(池松壮亮)。250年間、戦のなかった江戸時代末期、食うに困った武士の中には農家の手伝いをしながら糊口をしのぐ者もいた。杢之進もそんな一人。しかし、開国論を巡って国中が揺れた時、再び刀の出番がやってくる。

塚本晋也監督の『斬、』はそんな時代を背景に、戦を目の前にした人間心理を濃厚に描く時代劇だ。

類まれな剣の才能を持ちながら、人を斬ったことのない杢之進。彼と共に田舎を出て剣で一旗揚げたいと願う農家の息子、市助(前田隆盛)、その姉で杢之進と惹かれ合うヒロイン、ゆう(蒼井優)。そして杢之進と市助を連れて、世の大事にはせ参じようとする武芸者、澤村(塚本晋也)。迷い、怯え、戦い、悲しみ、愛し、欲情し、裏切り、傲慢にふるまう。舞台は小さな農村だが、彼らの言動はまるで国の縮図のように見え、聞こえる。