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薬師丸に原田知世!映画史を塗り替えた80年代アイドルたち(dmenu映画)

(公開: 2019年01月01日)




[ 元の記事 ]
出典元: (C)KADOKAWA 1983

2015年、ももいろクローバーZ主演の『幕が上がる』(優れた映画だ)が公開された時、同作品の脚本家が「アイドル映画だと思っていません」と発言した。疑問を持った私は、以下のようなツイートをした。

〈アイドル映画という概念は確立されてないし、誰もポジティブに語らない。「これはアイドル映画じゃない」と否定される時にそう呼ばれるだけで。「サブカル」に近い。まだ確立されてない概念を擁護し、否定されるサイドに立って、ポジティブな価値を語るのが批評家の仕事だと思っています〉

単純に言えば、アイドル映画とは(1)アイドルが主演する映画、(2)アイドルをテーマとした映画――とも捉えられよう。実は(1)がほとんどで、(2)は稀だ(この件は後出する)。

1980年代はアイドル映画史にとって画期となった。70年代を代表するアイドル映画女優・山口百恵が引退したのだ。百恵の最後の映画『古都』は1980年12月に公開されている。奇しくも同年7月の『翔んだカップル』によって薬師丸ひろ子が映画初主演を果たした(デビューは1978年10月『野性の証明」)。

つまり、山口百恵から薬師丸ひろ子へ! 女王位継承によって80年代アイドル映画シーンの幕が上がった。百恵は『スター誕生!』出身のアイドル歌手が映画にも出たにすぎない。だが、薬師丸ひろ子は映画によってアイドルとなった。ここに80年代初頭の価値変革がある。変革の主は? …角川映画だ。