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「自分の家族と重なった」坂口健太郎が語るW主演映画『劇場版ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』への想い(ぴあ)

(公開: 2019年07月01日)

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出典元: 坂口健太郎(撮影/高橋那月)

書籍化、テレビドラマ化もされた感動の実話がついにスクリーンに登場! 6月21日(金)から公開の映画『劇場版ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』は、累計アクセス数1000万超の人気ブログを原作とした父と子の絆の物語。すれ違いによりいつしか正面から向き合うことができなくなってしまった父子がオンラインゲーム『ファイナルファンタジーXIV』を通じて絆を取り戻す、感涙のファミリームービーだ。

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「自分自身の家族の思い出と重なる部分はありましたね」

そうしみじみ振り返るのが、主人公・アキオ役を演じた坂口健太郎。寡黙で仕事人間の父・暁との関係に悩む息子の心の揺れを、等身大の演技で共感たっぷりに表現している。

「僕は父親とはすごく仲が良くて。だから、今回みたいなぎこちない感じはあまりなかったんですけど、それでも時にはケンカをして上手く話せないこともあった。そんな自分の中にある父子のかけらを集めて、アキオと暁と距離感を構築していったところはあります」

父・暁役には名優・吉田鋼太郎。大ベテランとの演技は、27歳の坂口に大きな影響をもたらした。

「鋼太郎さんとは、上手く距離が掴めていない父子の役。だから直接台詞をやりとりするところってほとんどなかったんですけど、ちゃんとお芝居をした感覚があって。それはきっと鋼太郎さんが現場で常にお父さんとしていてくれたから。たとえ台詞を交わさなくても、その姿からもらえるものがたくさんありました」

そうした積み重ねが結実したのが、クライマックスのゲームシーン。ゲーム画面に向かってむせび泣くアキオの表情が観る者の涙を誘う。

「普通のお芝居なら、相手の演技を受けて感情が生まれてくるものなんですけど、今回は画面に表示される文字を追いながら感情を出さなくちゃいけなかった。台本を読んだとき、すごく難しいシーンになるだろうなと思ったんですけど、撮影に入ったら自分でも不思議なぐらいすんなり感情が出てきて。お父さんのことを想像したら、自然と涙がこみ上げてきたんです。そんなふうに気持ちが入っていけたのも、現場でずっと鋼太郎さんが本物のお父さんとしていてくれたから。鋼太郎さんの存在に、アキオとして助けてもらいました」

そうはにかみ顔で感謝を述べる坂口。一方で、吉田鋼太郎もまたクライマックスで坂口が告げる「ありがとう」の言葉に自分の演技を引き出してもらったと語っている。

「あのシーンは、こんなふうに言おうとか、こういう表情でいようっていうのは何も考えていなくて。光に向かっていく鋼太郎さんの姿を見ていたら、自然とそうなったという感じなんです。鋼太郎さんの姿が僕に影響を与えてくれてからこそ出た台詞。だから、もしそんなふうに言ってもらえる演技ができたとしたら、それも鋼太郎さんのおかげ。僕の力じゃないです」

そんな謙虚な姿勢に、人柄がにじむ。互いにリスペクトを寄せるふたりの俳優が演じた不器用な父子のドラマ。ぜひ大切な人のことを想いながら観てほしい。

取材・文/横川良明、撮影/高橋那月

『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』
全国公開中