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“火、水、風、土”の怪物の脅威と驚異を見事に表現! 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』4DXエクストリーム版(ぴあ)

(公開: 2019年07月04日)




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出典元: 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』

マーベルヒーローの中でもトップレベルで人気の高いスパイダーマンのMCU参加後2本目の単独主演作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が公開された。学園青春映画としても秀逸だった『スパダーマン:ホームカミング』の続編というだけでなく、『アベンジャーズ/エンドゲーム』から直結する続編でもある本作は、もちろん4DXでも上映中なのだが、これが「4DXエクストリーム版」と銘打った特別仕様。では一体エクストリーム版とは何なのだろうか?

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「4DXエクストリーム版」では、スパイダーマン、今回初登場のミステリオ、水、風、土、火が怪物化したエレメンタルズといった各キャラクターに4DXの効果を集中させており、この試みはマーベル映画でも『アベンジャーズ』シリーズを除く単独主演作では初めてなのだという。

実際にいままで味わったことのない新しいエフェクトが追加されているわけではないのだが、体感として「エクストリーム!」と感じるのは、劇中で数回登場するエレメンタルズとのバトルだ。特にわかりやすいのが主人公ピーター・パーカーたちが学校からの旅行で訪れるヴェネチアのシーン。ヴェネチアといえば入り組んだ運河と水没しそうなほどの満潮で有名な街だけに、当然ながらここに現れるのは水を司るエレメンタルズのハイドロン。全身が水という巨大なハイドロンに対し、スパイダーマンが発するクモの糸では捉まえることができず苦戦を強いられるのだ。

この強敵ハイドロンが海面から現れる瞬間から、4DXが得意とする水のエフェクトが大活躍! 4DXでは座席の正面にある小さな窓から水や風を発するノズルがわれわれ観客を狙っているが、実は背もたれの上部からも水を発射するので、前からも上からも水のエフェクトが襲ってくる。ハイドロンが暴れれば暴れるほどに四方八方に水がまき散らされて、もはや客席は“水かけ祭り”状態なのだ!

もちろんクモの糸を使って飛び回るスパイダーマンの滑空感や、重力に動きを制限されないミステリオの浮遊感などは、シートのモーション機能やバイブレーション機能がカバーしており、それらが一体になることで、とてつもないパワーを持ったヒーローと怪物たちの戦いが本物のようなリアルさで迫ってくる。

エレメンタルズは水を操るハイドロンだけでなく、土を操るマグナム、風を操るゼファー、そして火を司る最強の存在であるヘルファイヤーもいる。ちょっと考えて欲しいのだが、手に直接触れる物質である“土”はともかく、水、風、火といえば4DXの専門分野とほぼイコールだと思ってもらっていい。つまり『ファー・フロム・ホーム』は、エレメンタルズが敵だと決まった時点で、4DXバージョンは祝福を受けたも同然。とはいえ観客が水浸しになるわけではなく、アトラクション的なわちゃくちゃ感とやり過ぎない加減が両立しているのもいい。ともかく本作は、4DXの楽しさを味わうためにおススメしやすいタイトルなのである。

取材・文:村山章