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『天気の子』主役はこのふたり! 醍醐虎汰朗と森七菜が語る(ぴあ)

(公開: 2019年07月22日)




[ 元の記事 ]
出典元: 醍醐虎汰朗、森七菜

『君の名は。』の新海誠監督の最新アニメーション映画『天気の子』で2000人を超えるオーディション参加者の中から主人公の家出少年・帆高と天気を操るヒロイン・陽菜のボイスキャストに選ばれた醍醐虎汰朗と森七菜。興行収入250億円という途方もない数字を積み上げた『君の名は。』の次の作品とあって、周囲の期待は高まるが、10代のふたりはどのようにこの状況を受け止め、何を感じているのか?

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天候の調和が狂った東京で出会った、離島から家出してきた少年・帆高と、祈ることで空に晴れを呼ぶ不思議な能力を持つ・陽菜。その能力を使って、晴れを届ける仕事を始めたふたりだったが、文字通り世界を変えるほどの大きな運命に巻き込まれていくことになる。

事前に試写会が行われず、詳しい物語は謎に包まれたまま。新海監督自身「賛否を呼ぶことになる」と予告する本作だが、醍醐は帆高を演じた身として「僕にとって、この物語はハッピーエンド。帆高や陽菜の目線を通して、いろんなことを感じると思うし、見終わってプラスの方向に感情が動く映画だと思います」と語る。

森は「身構えなくても映画が勝手にいろんな感情に連れて行ってくれる作品」と評し、新海作品が持つ魅力をこう説明する。

「風景描写とか登場人物の悩み、人間関係などがすごくリアルなんですが、そこに現代アニメの表情だったり、現実離れした大きなテーマが重なり合っていく。現実離れした出来事が自分の近くにあるように感じさせてくれる構成で、アニメであることの意味を感じさせてくれると思います。帆高と陽菜が抱える漠然としたモヤモヤは、誰もが理解できるし、彼らが出会うことでふたりも変わり、世界も変わっていく。ふたりを見て、自分も行動したら、何かが変わるんじゃないか?と思えるんです」

『君の名は。』に続いてRADWIMPSが音楽を担当する。ふたりはアフレコ以前に音楽を耳にしており、役を演じる上で、確実に音楽に背中を押されたという。もともと、RADWIMPSのファンだったという醍醐は初めて本作の楽曲を聴いた時について「神だな……と思いました(笑)」と振り返る。

「野田(洋次郎)さんの歌詞って『誰も端っこで泣かないようにと君は地球を丸くしたんだろう?』(『有心論』)とか常人じゃ思いつかないなと思うんです。映像との調和という点でも『君の名は。』で、新海監督の映像×RADWIMPSの音楽が気持ちよくて、僕自身、その快感にやられて何度も映画館に行きました。今回も『ここ!』という気持ちいいタイミングで歌が流れて、登場人物たちの気持ちを代弁してくれてる。『愛にできることはまだあるかい?』というフレーズはすごく強いですよね」

森は、RADWIMPSの音楽に「いつも心の温度を高めてもらった」と明かす。

「(アフレコが)始まる前に、いつもメロディや歌詞を思い出して挑んでいました。“怖くないわけない でも止まんない”(主題歌『グランドエスケープ』)というフレーズがすごく好きで、そのシーンは現実離れしてるんですが、歌詞が観ている方と陽菜と帆高の距離を近づけるハシゴになってくれている気がします」

本作だけでなく、醍醐も森も話題作への出演が続くが、ふたりともプレッシャーに押しつぶされるどころか、まさに“怖くないわけない でも止まんない”というフレーズそのまま、期待やワクワクに満ちている。

醍醐は「最初のうちはあれこれ考えた」と明かしつつ「プレッシャーと緊張感は違うんだって気づいて、自分が考える必要のないこと、考えてもしょうがないことは考えないという割り切りを覚えた」と語り、森も「次の作品になったらどうなるかわかんないけど……」と前置きしつつ「あれこれ自分から考えなくとも、周りの人から『次の新海作品のヒロインでしょ? 大変そうだね』とか言われるので(苦笑)、最初のうちはいろいろ考えてたけど、次第に『自分が陽菜』だという自覚と決意が芽生えて、そういう言葉に『はい。大丈夫です』と言えるようになりました。新海さんが『陽菜は七菜ちゃん以外考えられないから』と言ってくださったのが自信になったと思います」

彼らの思いを乗せた作品はどこにたどり着くのか? ほどよい緊張感と期待を抱えて、いよいよ幕が開ける。

『天気の子』
公開中

取材・文・写真:黒豆直樹