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チョ・ソンジン ピアノ・リサイタル ショパンコンクール優勝から4年。たくましさを増したピアニズムを堪能(ぴあ)

(公開: 2019年09月21日)




[ 元の記事 ]
出典元: チョ・ソンジン(c)Harald Hoffmann DG

韓国の俊英チョ・ソンジンが第17回ショパン国際ピアノコンクールを制覇してからすでに4年の歳月が過ぎようとしている。この間、常にピアノ界の第一線で活躍を続けたチョ・ソンジンの存在感はますます大きくなり、たくましさを増した印象だ。そのレパートリーも、得意のショパンはもとよりモーツァルトやドビュッシーなどなど、自らの可能性を確かめるかのように慎重に広げられてきたことも功を奏し、今や押しも押されもしないピアノ界のスターとして認知されている。まさにショパン国際ピアノコンクールの栄光の歴史に名を刻むにふさわしい存在と言えるだろう。
 
そのチョ・ソンジンが今回のリサイタルで披露するのは、モーツァルトの「幻想曲ニ短調」&ピアノソナタ第3番に、シューベルトの「さすらい人幻想曲」。そして、ベルク&リストのピアノ・ソナタという、ピアノファン垂涎のプログラムだ。特に気になるのが後半のベルクとリストの2つのソナタ。ともに「ロ短調」で書かれたこの2曲の存在感は、ピアノの歴史の中でも特筆モノだ。このよりすぐりの名曲に対峙するチョ・ソンジンの心意気やいかに。俊英の今を聴く上で最良の時間がここにある。